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【子供に怒鳴ってしまうのをやめたい人へ】おすすめしたい一冊「どならない練習」

こんにちは!くまみです。

子供についカッとなってどなってしまうのをやめたい…
そんな悩みはほとんどのママがお持ちじゃないでしょうか?
私もまさにその一人です。

今日はそんな悩みの解決に役立ちそうな本「どならない練習」についてレビューしたいと思います!

 

■ちなみに…私の立場

・普段は、地域でリハビリ系医療職として勤務(主にメンタルケア分野)

・仕事柄、子供の発達や関わり方・母親のメンタルケアetc.について、一定の知識やスキルはある

・知識スキルはあってもプライベートではただの一児の母…つい怒鳴って反省する事も多々あり

・他の育児書も読んできたが、それを含めてもこの本はオススメ!たくさんの方に読まれてほしい一冊と感じた

 

 

こんな人におすすめしたい!
・どうやったら子供に怒鳴らずにすむのか知りたい
・他の育児書も読んだのである程度理屈はわかっている、でも怒鳴ってしまう
・子供に怒鳴っては反省の無限ループから抜け出せない

 

著者の紹介

氏名 伊藤 徳馬氏

茅ヶ崎市役所の職員さん。
2007年〜子育て相談・児童虐待担当
2010年〜子どもへの対応方法を練習する講座を事業化。
その頃から「市町村の児童虐待対応」や「簡易なペアレンティングの講座展開」などのお題で講座・研修講師をするように。
現在(2020年)〜
福祉の総合相談や計画を担当する部署に所属。
プライベートの活動で、子育てを練習する講座「ちはっさく」を一般向けに実施。

 

この本の特徴

特徴① とにかく実践。日々の生活にいかに落とし込めるかに主眼を置いている

この本では難しい理論や専門的な解説はわきに置いといて

 いかに基本的な子供への関わり方を繰り返し練習し、身につけられるかが狙いとされています。

なので、「ほめる」「共感を示す」など巷でよく知られている方法をひたすらロールプレイングする形式なので、「目新しい」情報、という感じではありません。

が!!これが大事。
「言うは易く行うは難し」とはまさにこのこと。
私も子供への効果的な関わり方についてある程度知っていますが、実際できない場面が多々あります。
その要因の1つが「練習、実践不足」

今の時代、(中略)子育て情報は簡単に手に入れられるのですが、子どもへの対応方法を実際に練習して身につける場はほとんどありません。

すると、子育て中の親御さんたちのうちのいくらかは

「子どもへの対応方法の知識はある、聞いたことはある」

→「でも練習したことはないのでなかなか実践できない」

→「実践できないから困る」となるわけです。

例えばよく育児書で「こういう時はこう考えましょう」「こう対応しましょう」と書いてあるとしますよね。

すると、私の場合ですが
「ふんふん、そうだよね!」「カッカし過ぎたな」「次からこうしよう」

チーン、終了。普段の変わらぬ生活に戻る。

 

こんなケース、多くありませんか?笑
もちろん、余裕があれば活かせたケースもありますが…

何が言いたいかと言うと

他の本でよくある「対処法の紹介」でとどまっていると、そこから実生活に取り込んだりロールプレイングするまでのハードルが高いんです。

というか、個々の読者がいかに工夫して活かそうとするか、という行動や努力に委ねられる部分が大きいと思うんです。

 

でもこの本はここが違うと感じました。
日常生活に活かすハードルを下げてくれます。

なんたって、
子どもへの関わり方を練習する講座を忠実に再現し、書籍化したものなので

「こんなイラッと場面がきた!さて、どう声かける?」
などかなりの練習問題があり、読み進める中で読者は自然とイメージトレーニングすることになります。
さらに著者は本の中で「できれば一人の時、声に出して言ってみて下さい」など述べていて

ただ読むだけよりは、体を動かして練習し、対応を体で覚えていくことをオススメしています。

子供への対応って、日々生じるとっさの一場面ですよね。そういった瞬発力が求められるシーンで良い対応をしていくには、スポーツ等のように反復練習で体で基礎を覚える、これが大事みたいです。

 

さらに練習問題の場面も育児あるあるネタで、臨場感あり、かつ面白い。

例えば
「スーパーで売り物のイカの目を押して遊んでる…!」
「砂だらけの服をソファに脱ぎ捨て、パンツで遊んでいる」
「マヨネーズの容器の口をぺろり」
などなど…笑

傍から見ると微笑ましくとも、当事者ママなら間違いなくイラッとポイントをついてくる練習問題が満載です。笑

 

特徴② 気軽に、楽しく声かけの練習ができるような工夫がされている

練習問題がとにかく豊富なので、真剣に取り組んでいると、多少疲れも出ます。
(私はそうでした)

しかし!
その点も、おそらく実際の講座でよく理解されている著者。

対応がうまく思いつかなかったり、疲れた読者を労ってくれるような話しかけが豊富です。

ゆるくてくだけた著者の話し口調で、子育てに悩めるママの気持ちもほぐしてくれながら、練習に挑ませてくれます。
私も読みながら、思わず一人でニヤッとしてしまいました。

 

特徴③付録の青カード、赤カードを活かせば、日常生活で思い出しやすい


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この本全体が、青カード赤カードを使うという構成でできています。

(青カード=前向き・肯定的な声かけ赤カード=つい出ちゃう否定的声かけ)
付録にもあり、それを切り取るか、印刷して目のつく所に設置することで、より意識して取り組めるようになっています。

 

学びをどうやって活かす?〜私が実践してみて〜

読後にどうやって活かしていくかですが、私が思うに

著者がおすすめする方法を、素直に受け入れ実行してみる。

これに尽きると思います。

どうすれば上達していくか、アドバイスが随所に散りばめられていますよ!

時間と気持ちに余裕がある時だけ使ってください。

 

このカードの使い方は

・本を読んで練習するときに、カードを見ながらやってみる

・本を読み終わったら、冷蔵庫や壁に貼っておく 

・手帳にはさんで、常に持ち歩く 

というのが王道かなあと思っています。

 

青カードはママだけ使えればいいんじゃない! パパ、子ども、じいじとばあば、家族みんなが青カードを使えるようにして、ママがラクになるんだ!

私もさっそく付録のカードを印刷し、冷蔵庫に貼ってチャレンジ!!

ちなみにわが家はまだ3歳手前ですが、十分活用可能でした。

①余裕があり、ハードルが低いちょっとした場面で試してみる
例:休日の風呂上がり、子供が素っ裸で遊ぶ。おもちゃに夢中で「服着てね〜」の声かけもムシ。風邪をひかないように、早くパジャマを着てほしい。


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最近、こんな場面で青カードを意識して試しました。休日というのがミソです。時間や気持ちに余裕あり、「青カードでやってみよう」と落ち着いてできました。

結果は、効果てきめん!

本書を読む前も何となく気をつけてはいましたが、カードを意識してやったほうが断然スムーズ、親子でにっこりあっさり着替え完了!

効果を感じると、ちょっとした場面でも達成感あり、もっと試してみようとモチベーションが上がりました。

↑著者も述べていますが、この感覚と好循環が重要なようです。

生活の中で自然と練習を増やし、対応を身につけることにつながります!

②ひんぱんにカードや本を目にして、意識にすり込む

これは個人的にすごく効果を感じました。

私は家の目につく所にカードを貼るほか、朝夕の通勤時間の数分だけ、電子書籍で本を見直していました。

何日か続けていると、自然と子供の世話をしている時に思い出しやすくなり、良い声かけができる回数が増えたり、怒ってもとっさに言いかえてみたりできるようになりました。

すると今までは、仕事終わりに保育園へお迎えに行った後、何かとイライラしたり怒りがちでしたが

それが減り、ありがたいことに子供もご機嫌でわりとスムーズに行動してくれる事が増えました。

(※私にそれだけ余裕があったからできた事ではあります)

コツは、たった数分でも情報を目にすることだと思います!

③たまにはカードや本をじっくり見返して、自分の実践を振り返ってみる


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時間がある時にじっくり振り返ってみると、自分が得意でよく使うものと、そうでないものがあるなぁと気づきます。

それだけでも「これは自然とできていたんだな」「次はこっちを試してみよう」と思えるようになりました。

また著者は「こんなタイミングだと、子供に伝わらなくて当然だよ!」と、試すのにふさわしいタイミング等も紹介されています。

そういった情報も振り返りながら頭にインプットし直すことで、単なる「あーまたどなっちゃった」という自己嫌悪一色の反省から

「これは状況的に◯◯だから仕方ないか…」「違う状況なら試せるかな?」と

など次に活かせる思考回路に繋がりやすくなりました。

③夫など他の家族も巻き込んでためしてみる

人にもよりますが、自分一人でチャレンジし続けるのはけっこう忍耐や強い意識が必要です。また「あっまたあんな言い方してる…」など、パートナーの行動が気になるかもしれません。笑

なので夫など他の家族にも本やカードの事を話して、一緒に取り組めるのが理想ですよね。

わが家では、夫は育児書を読んでくれるタイプではないので、カードだけ見せて私がざっくり説明するという感じでやってみました。

夫の反応は「うわ~こんなん(赤カード)俺もよく言ってるわ〜」と苦笑い。また「今こういう時だったらどうするのがいいの?」と実際の状況で聞いてくれたりしました。

「夫も意識して独立して取り組んでくれる!」に至るにはまだハードルは高そうですが笑

少なくとも私は、育児への姿勢を共有できたことで心強くなったし、自分だけでするより一段と練習がはかどるようになりました。

⚠注意!

著者はあくまで「ゆるーく適当に練習していきましょう!」と気楽に、気負わず気長に試していくのをおすすめされています。「うまくなりたければこうしなければならない」とは微塵も言われてません。

私は↑のように試しましたが、各ご家庭に合う形でムリなく取り入れるのが一番かと思います^^

この本はこんな人にオススメ

・子供の年齢が、とくに3歳〜小学校低学年の人
 →1番練習、実践しその効果を感じやすい年齢層みたいです。
・色々育児書を読んで頑張ってみたけど、うまく活かすのは難しいと感じている人

・育児の新しい知識をつけるというよりは、どならない関わりを少しでも身につけたい思いが強い人


逆に…

■こんな人には、別タイプの本?もしくは他書との併用がおすすめ

・子供への関わり方というより、自分自身のイライラのコントロール方法を知りたい(アンガーマネジメント)

・子供への関わり方について、心理学や行動学など専門的な背景を知りたい、詳しい解説がほしい

・活字が苦手(わりと文章中心の構成です)※

※同じ著者が同様のテーマで漫画版も出版されています!
こちらも一度ご参照ください。


その他、Amazon等では電子書籍やAudible版など、複数の媒体で販売されていますので、紙の本だとなかなか読む時間が取れない!という方は、そちらもご活用ください!

私は電子書籍(KindleUnlimited)で読みました。

まとめ

今回は、「ついつい子供をどなっちゃう悩み」の解決に一役買うかもしれない本「どならない練習」についてのご紹介でした。

ネット検索すれば、青カード赤カードなどのツールは出てくるかもしれません。でもツールだけで我流でやるよりも、本書で「子育ての実践講座」を受けるような感じで取り組む方が、子供への声かけや関わり方を体感的に学べると感じました!

すでに人気の講座・書籍のようですが、まだ読んだ事がない方は、ぜひお手にとってみてください^^

すべてのパパママが、少しでも笑顔でお子さんと過ごせますように!